2007/12/16

区別がつかない

素材作成 カオス
「医学・生物学でいうウイルス」と「コンピュータウイルス」の区別がつかない
どうも勘違いがおきている。
医学・生物学でいうウイルスは人間がまだ地球上に存在しないもっともっとはるか昔にいたのだけれど、コンピュータウイルスは違う。
人が作ったものである。
コンピュータウイルスを単に「ウイルス」と呼ぶようになって、前者のウイルスと後者のウイルスの区別がつかなくなった。
そんな馬鹿な、区別はちゃんとついている。そりゃそうだ。人間が病気になってしまうウイルスとコンピュータが異常になってしまうウイルスとは違う。
分かっている。
でも、コンピュータウイルスも遠い遠い昔に地球上に発生していて、われわれはコンピュータを発明した時点からその自然の脅威と闘わなければならないと思いこんでしまっている。
コンピュータウイルスを作った人物を憎まないようになってしまった。
悪の対象としての区別をつけなくなってしまった。

区別がつかなくなったのではない、区別をしなくなったのである。
落ち着いて考えると常識として区別はちゃんとついているのに、普段はごっちゃになっている。

そして一部には本当に「医学・生物学でいうウイルス」と「コンピュータウイルス」の違いが分かっていない人もいるみたい。

常識があるのに少しおバカさんな人は「電子とかシリコンとかが突然変異を起こして意図しない電子構造ができてしまい、
それがコンピュータに悪影響をおよぼすんだ」と科学的な理論(?)を勝手に作り上げていたりするのかもしれない。
「感染」とか「ワクチン」とかいう言葉も感覚を麻痺させている。
コンピュータウイルスは自然発生したものであり生活する上で戦いつづけなければならない。
ボクたちを守ってくれる防御ソフトを作っている会社さんがんばって、てな具合。

中には「このウイルスに感染するとこんなことになってしまうのだ」とその攻撃性や悪どいやり口を絶賛してしまうような記事すら掲載されることもある。
「普段はパソコンの中に潜んでいて突然クリスマスの日に発祥する」とかいう記事を読むとセンスがよくてオシャレなウイルスという思いすらしてしまう。

怖い。
ワーム/トロイの木馬/ボット・・・などなど、このあたりに少々詳しい方は分類をして対処方法等に力を注いでくれているのだと思う。
だけど一般にパソコンを使用しているほぼ全員に近い人はすべてひっくるめて「ウイルス」だ。
かのWikiPediaには「著名なコンピューターウイルス」という項目があって、発生年代順に30ほどのコンピュータウイルスの一覧が載っている。

「著名な・・・」という表現は、なにか良いことに対して実力を発揮したものに使われることのほうが多いので
これまたなにか栄誉ある一覧表に見えてしまうではないか。

いよいよ、悪の対象としての区別がつかなくなってくる。

パキスタンやアフガニスタンではウイルスが携帯電話経由で人間に感染するといううわさが広まったことがあるらしい。耳から血を流してすぐに死にいたるとか。
医学・生物学でいうウイルスが携帯電話の表面にくっついて感染するというのではなく、コンピュータウイルスが電波に乗って人間にうつるというのだからお笑いである。
失礼。これのデマを本気で信じる人が多数いたならお笑いなどとは呼べない。

マイクロソフトがいう「悪意あるソフトウェア」という表現は賛成である。コンピュータウイルスは人間が作ったものである。当たり前の感覚を呼び戻そう。
コンピュータウイルスを作ったその人物を憎みその行動を憎むという人間らしさを持とうと思う。
雑踏の中の孤独



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