2007/08/12

17年ゼミ

17年蝉
偉大なる生物

 ♪誰もいない海
  二人の愛を 確かめたくて
  あなたの腕をすりぬけてみたの・・・
南沙織の「17歳」という唄ですな。私もまだ高校生だった。ははは。

で、突然ではあるが北米には17年ゼミというのがいる。決して17年間のゼミナールの討議内容を一冊の本にしたというようなことではなく昆虫の蝉(せみ)だ。17年に一度土の中からもそもそと出てくる。大発生である。2007年の夏は70億匹くらいというから、世界人口より多い。とんでもない蝉だ。

17といえば素数。他の周期で発生する蝉もいるんだけれども素数年だと同じ夏に他のセミと出会うことは確率的にとても少ないから同種セミ大集団でエッチをして子孫を残し次の17年後に備えるというわけ。だから同じく素数の13年ゼミもいる。とはいうものの同じ素数の47年ゼミとか73年ゼミとかはいない。寿命に限度があるからだろう。

寿命。
そう、寿命。17年ゼミや13年ゼミは「素数ゼミ」とも呼ばれているらしく、この周期の不思議さに生物学者や数学者が研究しているというが、それにもましてすごいのは17年という寿命だ。17年はすごい。で、ふと南沙織の「17歳」という歌を思い出したわけだが、南沙織が生まれてこの歌がはやるまでの長い間と同じ年月を、奴らは土の中で木の汁をすって暮らしていたのだ(このたとえ話はあまり的確ではないようだが)。
セミは土から出てきてその夏の間には死んでしまう。「なんてはかない」というやさしい御仁もいらっしゃる。
そうだろうか。
なら、ミミズはどうよ。オケラはどうよ。一生、土の中だろ。セミの幼虫の土中生活はつらく厳しいものであるなら、ミミズもオケラも同じなはず。だったら、死ぬ前にミンミン・シャキシャキ・ジージーと大騒ぎして17歳にして空飛んでエッチして・・・こんなカッコいい生き方バッタにはできまい。

 ・・走る水辺のまぶしさ
  息も出来ないくらい
  早く強くつかまえに来て
  好きなんだもの私は今 生きている♪

17歳の少女がこんな唄を歌っている。
一方、17歳のはセミは(木の汁の)酸いも甘いも噛み分けて、一つの地球上生物として、子孫を残すため あらん限りのエネルギーを使い果たすのだ

そういえば、犬の寿命も17年くらいだ。17歳といえば老犬だ。セミのような生き方、犬もできない。
ひょっとすると、83年ゼミとかがいるのだけれども周期が長すぎて私たちが気づいていないのかもしれない。83年の周期で大発生するセミがいるなら私たち人間は生物としての生き方や哲学・存在価値すらセミに劣ることになる。犬がどうのと言ってはいられない。天国地獄・宗教・神・・・死に対する人間の弱さ恐怖を超越した生き方。地球生物の進化の頂点。おお偉大なる生物。セミ。

雑踏の中の孤独



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