2014/06/04

歌詞

歌詞は大事である。
日本の流行歌を、無理やり大別するとふたつの系列になる。

「さだまさし」や「松任谷由美」の最初から最後まで一貫して場面が分かる歌詞。この二人は日本のシンガーソングライターの中では天才であろう。さだまさしにいたっては、ほんの10分間の人間の表情からひとつの小説のように描き上げてしまう。
樹木で例えるなら、初めに幹があり、その木は何の木であるかわかっている。そして、その木を中心として葉や花や実を詞に置き換えている。私見ながら、商業歌手としてこの2人は現在日本を代表する方だろう。3人なら、中島みゆきも入るな。

もう一つは、桑田佳祐や、スピッツの歌。これはチリジリバラバラの言葉を集めた歌詞。これはこれでいい。そもそも、英語なんて分からない者が外国の歌を気に入っているのと同じで、ここちよい言葉が集められているだけで、メロディに載せると、なんかしらいい雰囲気になる。ただし、歌詞を文字として読んでいくとなんか訳が分からない。
樹木で例えるなら、最初に色んな花や実の美味しいどころを言葉にしているけど幹がない。その木は何なのかは俳句の心でつかみ捕りなさい、いった感じ。これはこれでいい。わけが分からなくても楽曲の中ではフィーリングで溶けこんでいるのでね。

さてさて、今、ちょっとしたはずみでクリックしたら、ハナミズキという歌が流れてきた。映像と共に楽曲が流れ、歌詞も一緒に出てきた。
んん、よく分からない。初めて聴くのじゃなくて「・・・百年つづきますように」というところは記憶にはある。これは、さだまさし・松任谷由美なりのフリをしているのだけどチリジリバラバラになっている。驚いた。いやいや、実際に驚いた。フィーリングで受け取らず、しっかりと日本語を噛みしめるべき楽曲であるのだろうと思っていたけど、ふたつの系列のどちらにも当たらない、新しい手法の歌詞作りか。詞に潜むココロに深入れずに、感覚的な私見はよくないかもしれないけど、なんだこれと思ってしまったのは事実。
桑田佳祐や、スピッツの歌は単語単語でチリジリバラバラであるのだけど、このハナミズキは少し長いフレーズでチリジリバラバラ・・・違うかな。
樹木で例えるなら、幹になる木はどれだか分からず、見たこともない木に、普段私達がしっている松や桜の枝が突き刺さっているいう感じ。



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