その昔・・・20歳を過ぎた頃だから・・・30数年前、ミノルタの一眼レフ(もちろん当時はフィルムカメラ)が愛機だった。部屋を真っ暗にして現像したり、風呂場で写真の水洗いをやったりで、いろいろと思い出のあるカメラ。
時代は変わりつつあり1995年にはカシオのQV-10。市販デジタルカメラの先駆けだ。早速買った。今思えばなんと貧弱なデジカメだったかと思うが、まあ適当に遊ばせてもらった。それから、なんと10万円近くもしたエプソンのCP-800。これは電池がすぐになくなるのでほとんど使い物にならずで、家内がだれかにあげた。もらった方も使い物にならないので困ったかもしれない。
次に、息子にもらったオリンパスのC-2とかうやつ。レンズの蓋を開けるとレンズの筒がジュイーと音を立てて出てくるやつ。プラモデルの撮影につかったな。
で、きのう、カメラを買った。ニコンのデジタル一眼レフ。
私にはカメラの良し悪しなんてほとんど判らない。ただ、ブランドというのは大切だなと、世に出す商品は違うにせよ精密機器を製造している会社に務めているワタクシとしては、あらためて実感することとなった。なにせ、色んなメーカーのカメラが並んでいる店先で「やっぱりニコン」と決め込んでいる自分がいる。パナソニックやソニーのほうが素晴らしいカメラを作っているのかもしれない。でも、やっぱりカメラはカメラ屋でなけりゃと脳みそに書きこまれていて、それは簡単に消え去ることはない。
ブランド力は大切だ。バッグなんかのワケのわからない外国ブランドものを欲しがる女性に対して、なんて馬鹿野郎な人種だと普段言っている自分からしてそうなんだから。
でもね、ニコンよりキヤノンにするかと、少しだけ傾いたのは、ニコンのキャラクタが木村拓哉さんだったから。歳の60前のオヤジは、キムタクの宣伝するカメラは嫌だね、と、どこかで本能的に感じてる。もっと歳いったバリバリのカメラマンがキャラクタだったらニコンはもっと売れてるんじゃないだろうか。キムタクさんもブランドのひとつとして君臨しているのであって、60前のオヤジはニコンブランドのプラスと、キムタクブランドのマイナスがひしめき合っている(ちょっと大げさ)。
ニコンを買ったのはカメラのキタムラ。キムタクとキタムラは何か似ている。たまたま似てるだけで、それがどうしたと言われても、どうもしない。