誰の耳にも聞こえない 3万サイクル笛の音-----。
8823謎の人
8823海底人
正義の勇者だ
ハヤブサだ!!
2億年前、地球に大接近した彗星のために大陸が海の底に沈んでしまった。その住人の生き残りが海底人になったのだ。
「エルデ10008823」は、その海底人のひとり。ひょんなことから地上に出たのだけれども、地上ではちょっとぎこちなくて、勇という少年に助けてもらったという経緯がある。あんなこんなで色々あって、勇少年は海底人の本名10008823の8823だけを取って「ハヤブサ」と呼ぶようになった。
ハヤブサは助けてもらったお礼に3万サイクルという人間の耳には聞き取れない高い周波数の笛を勇に渡す。
「何か危機がせまったらこの笛を吹いて呼んでくれ、人間には音は聞こえないけど 私には聞こえるからね」
こうして「海底人8823」の物語は始まるのであった。
ヒトの聴力は、若い人で2万ヘルツくらいの高い周波数の音は聴き取れなくなる。通常は1万5,000ヘルツくらいから聴こえなくなるらしい。勇少年がハヤブサからもらった笛は30,000ヘルツなのでヒトには聴こえないわけだ。海底人はこんな高い周波数の音でもって水中でコミュニケーションをしていたのだ。
なぜ日本語が使いえるのか、なぜ水中でも陸上でも呼吸ができるのか・・・そんなことを考えてはいけない。なにせ8823は正義の勇者で謎の人なのだから。
ちなみに、ヘルツ(Hz)は、国際単位系(SI)における周波数・振動数の単位で、ドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツからとっている。現在ではサイクルという単位は使わないよね。