この宇宙に文明をもった生物は地球人以外にいないであろう。
なにも科学的に云々という難しい理屈でいっているのではなくて、ただそう思うのですよ。だって、奇跡の地球というけれど、地球の存在は奇跡すぎる奇跡であって、その奇跡すぎる奇跡が何重にも起こっているというこの奇跡。
さらに、現在を生きている生物が生物として存在し、子孫を残していく仕組みの複雑さ・・言い換えればうまく出来上がりすぎの生物の体。これも奇跡。
なんで、子孫を残すことができる、こんな複雑な化学反応物体が勝手に出来上がるか。勝手に?・・そうそう勝手にだ。あたりまえだけど人工的にできたわけではない。
こんなもの他の地点で、宇宙がどんなに広かろうとも、この奇跡には勝てない。ただ、そう思うのですよ。
文明。そもそも生物が生きていくために文明なんて必要ない。脳みそが少し大きくなった猿は、地球の土の中や空中に存在する素材を使って道具をつくり始めた。
いったいこの原動力は何だったんだろう。しまいにゃ、宇宙が出来上がった時代がどうのというとんでもないことまで考え始めた。そして、この宇宙に文明を持った生物が存在するのかという域に達した。
もっと根本的に、この宇宙になぜ電気という物理現象があるの?なんで光は屈折するの? こんなことは物理学者はちゃんと答えをもっているのだけれど、私の「なんで」は物理的な理屈をきくこでではない。
電気という現象が存在しているから、その現象を説明できるのであって、もともと電気という現象がなかったら説明しようにもその存在がないのだから説明しようとする学者はどこにもいない。
もし、電気というものがなかったら17世紀か18世紀か分からないけど、そのころから文明は発達をやめている。光が屈折するという現象がなかったら、100万年たっても夜空に光る星は暗黒の空に開いた穴でしかない。
宇宙の誕生。銀河系の誕生。太陽系の誕生。地球の誕生。月の誕生。生物の誕生。人の誕生。文明の原動力。この宇宙に文明をもった生物がいるかどうかという確率。その計算の意味はなんだろう。
この宇宙の片隅に、人というソフトウェアとハードウェアを備えて自力で移動し、複製を生産できる物体が存在する。しかも設計図も無しに勝手にできあがった。ありえない。ありえないのにありえている。