2008/04/05

文書ファイルの標準化

文書ファイルフォーマットの標準化 ODF とOOXLM

ISO(国際標準化機構)は米Microsoftのオフィスファイルフォーマット「OOXML」をISO/IEC(国際電気標準会議)の標準規格として採択したことを正式に発表した。
2008年4月のニュースだ。

一太郎6は感動ものだった
私はワープロを25年間ほど使っている。
古くは、PC8801で動く「JET88」
MS-DOSで動く「一太郎4」
Windows3.1では「一太郎6」
この一太郎6は感動ものだった。ワープロといえば、ただ単純に文字を現在のテキストエディタのように淡々とタイプしていく「日本語文字を作成するソフト」だったが「一太郎6」は違った。漢字やかなに変換してくれるだけのワープロが絵も入るし文字は大きさやフォントを帰ることができるし、なんとレタリングも画面上でやってのける。レイアウトも自由。
イチタロウ、なんて凄いことができるんだと心底感激した。ちょうどDTP(デスクトップパブリッシング)という言葉がはやり出したころでもあった。
同時期、表計算ソフトでは「ロータス123」にもびっくり仰天。円グラフや棒グラフがほぼ自動で完成するその高機能ぶりは怖いとすら感じたほど。
「一太郎」も「123」も未来永劫不滅のソフトである。そう信じていた。信じていたというか、これ以上凄いソフトが世の中に現れるはずはないと、ただぼんやりと脳みそに定着していたようだ。

月日は流れ、ワード(Microsoft Word)現わる・・・・。
アメリカの会社がちゃんとしたワープロを作れるはずがない。ましてや日本語のワープロは扱う言語が日本語だよ。私は、英語のワープロがあるなどとは夢にも思わなかったし、ワープロとはキーボードで打ったカナを漢字に変換してくれて印刷ができる機械であるとの定義だった。
だからアルファベットのワープロなど存在価値はないとの理屈が宿っていた。
だけど違った。
ワードは突然出現したわけではなく、少しずつ確実に一太郎を侵食していった。
そしてさらに月日は流れ、マイクロソフトの一人勝ちになったのはご承知の通り。ワードとエクセル、加えてパワーポイントは不動の座を得た。
PCを扱う月刊誌は「一太郎・ワード」「123・エクセル」の解説が併記されている時代があったが、いつの間にか一太郎と123は消えてしまったではないか。

多くの会社では標準オフィスソフトは「マイクロソフトのワードとエクセルを使うべし」となっているようだ。シェアが増えるほど、ますますそのソフトは強くなっていく。一太郎がどうのという日本市場の話ではない。世界レベルでの話。
となると、ワードとエクセルこそは未来永劫不滅のソフトか。
あやしい。すこぶるあやしい。私のような社会の動向経済に弱い男でもマイクロソフトはぼやっとしてはいられない大きな転機に来ていることくらい判る。

無料のオフィスソフト
マイクロソフトオフィスと同等機能の安価なオフィスソフトが市場に出てきたが、それはそんなにインパクトはない。衝撃なのは無料のソフトが配布されるようになったことだ。
もともとドイツの会社が制作販売していたソフト群であるが、米国サンマイクロシステム社が無償配布を始めた。さらに、2000年にはこのソフトのソースコードを公開。Web上では「OpenOffice」「StarSuite」の名はよく目にするようになった。
店頭で販売される場合は(販売というくらいであるので)有償であるが、店頭品と同等のものがGoogleからであれば今すぐ手に入る。
かつ重要なのはODFというファイルフォーマットである。今まで、アプリケーション固有のフォーマットでファイルが作成保存されるため、他社が互換ファイルを作ることは安易ではなかった。ODFはオープンドキュメントファイルであって、オープンなのである。
ソフト制作固有メーカーでなくても互換性を整えたアプリケーションであれば閲覧・編集・保存ができるようになる。私たちPCの利用者はこのオープンというキーワードに注目だ。

マイクロソフトもOOXMLという同等のファイルフォーマットで対抗しており、ISOにも認可されつつある。もともと ODF はISO標準規格として認定されているのでなにかしら面白くない。
いや、決してOOXMLを否定しているのではなく、同等のファイルフォーマットが同機能であるのに二つも存在していることが面白くないわけだ。これから開発されるソフトがどのフォーマットを採用するのか、また、どちらをも採用することになってしまうのかなど、何かしらすっきりしない状況が予想される。
どちらか一つにしてくれ、と言いたい。私としては、ODFに首位を取ってもらいたいと願うのだが。

文書ファイルフォーマット ODF とOOXML



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