聖 ウェディング デイ
夜空の星を いくつか結んだら
いつか あなたに たどりついたの
あなたのそばに 寄り添うことは
生まれた時から 決まってたのね
そうよ
おとぎ話のシンデレラ
心の片方 ガラスの靴は
あなたが あなたが はかせてくれた
魔法はとけない 時がきても
愛はカボチャになりはしない
ding-dong ding-dong
今日はふたりの
ding-dong ding-dong
神様がくれた
Saint Wedding day
魔法は解けない 時間(とき)がきても
愛はカボチャになりはしない
ding-dong ding-dong
心いっぱいに
ding-dong ding-dong
おめでとう
Saint Wedding day
1982年(昭和57年)。CDもCDプレイヤーもまだ無かった、作った楽曲をオープンリールのテープに録音していた時代。
40年も前。いまさら、自分の結婚のことなんて こっ恥ずかしんだけれど 記念のパーティーで、友人から「ウェディングマーチ」という曲と「聖 ウェディング デイ」という書き下ろし作品をプレゼントしてもらった。
ここで「聖 ウェディング デイ」を取り上げたのは、40年ぶりに、この曲を聴いたから。
世界中にコンテンツを個人が発信できるインターネットなんて想像すらできない頃の唄。今回、淡路島生まれのサックス奏者、堀江有希子さんが この曲を演奏してくれた。
時代は変わり自分のパソコンやポケットに入るデバイスで動画も音楽も共有できるようになり、私の部屋で聴くことができるようになったというわけ。
40年。長いようで、つい こないだのよう。永い間 眠っていた曲がこんな形で聴くことができるなんて「いとおかし」だね。若かったころを思い出させてくれる。家内は結婚当時の写真アルバムを出して「ほら ほら これこれ...」なんて言い出したりして。
南斗翔 と 独海航
この曲の作者、「南斗翔」「独海航」 は、「何としょう」「どっか行こう」から遊び心で付けたペンネーム(?)。まだ十代後半のピチピチ・ギャルだった(失礼、今も素敵な女性です)。南斗翔は、元気はつらつな女性。彼女を主題にした唄を神戸のミュージシャンが歌ってたりした。何曲かの作詞をしているが、物語のコンセプトから外れない語彙を中心に成り立っている。
キャピキャピな性格の裏側では人間や自然をじっくりと見ている人かな。
もちろん彼女は、シロウトなので、こうしたら売れるという世間に媚びた言葉で綴ったりはしない。自分の手の届く範囲で表現する。そして、個性的な「ほのぼの比喩」は、私のようなドロドロに汚れた心の人間をも、ちょっとだけキレイにさせる。
独海航は、ハ長調のバラードしか作れないようだ(笑)。ただし、とても美しいメロディを作り出す。唄としての楽曲の場合、Aメロ、Bメロ、サビ、とかいう区分を付けたりするが、彼女にその区別は無いかもしれない。そもそも、そんな区別は必要ない。
「聖 ウェディング デイ」は、唄としての作曲であるのでインストルメンタルとしては、物足りない感があるが、歌詞の付いた唄としては、スタンダードになってもいいんじゃない、というのはちょっと褒めすぎか。
振り返れば、私の周りには、町内会レベルではあるけれども素敵な唄を作る才能を持った ビレッジ・ミュージシャンがたくさん いたなぁ。
サックス奏者
堀江有希子さんのイラスト
楽器のイラストを描き続けている。今回、こんな形で昔の曲を聴くことができたので、彼女を描いてみた。
ちなみに、堀江有希子さんは、私の息子と同じ歳で同級生だとか。