この地球の奇跡。君がここにいることも大地のめぐみ、めぐり合いの奇跡。
君と一緒にいられることはそんなに長くない、
君は、いつか、恥ずかしくって、迷惑で、独りよがりな青春時代をくぐり抜けるだろう。
努力は裏切ることがある。何もかもうまくいくわけでもない。
そんな時、
じいちゃんは、スナフキンのようになろう。理不尽でやりきれない世界の出口を見つけてあげることができるかもしれない。
じいちゃんは、ルイアームストロングのようになろう。この素晴らしき世界を歌ってあげることができるかもしれない。
三歩進んで二歩さがる・・それもいいかもね。だけど、さがらず一歩づつ、ちょっとづつ進むほうがいい。簡単じゃないけど大切なこと。
不器用に生きていることは、ちょっとつらいかな。いやいや、そうじゃなくて、案外と不器用な人生ってのは幸せなのかもしれない。
不器用なじいちゃんと、やっぱり同じように不器用ファミリー。ゆるやかに流れる時間を話すように歌うことができたなら、私は本物のフォークシンガーになれるかな。
じいちゃんの時計が止まって土に帰ったあとも、君はそんな歌を思い出してくれるだろうか。
この木、何の木、小さな木、だけどやがては大きな木、大地のめぐみ、大きな木。