2012/11/19

コントラバスのブリッジが折れた

コントラバスが落ちていく図
40年も前の事で恐縮。
高校の時、ギターやバンジョー、そしてウッドベース(コントラバス)などの楽器でアコースティクのバンドを組んでた。学校の舞台を借りて練習。一休みの合間には「どこそこのタコ焼はウマい」とか「マンドリンを女の子が使ったらマンコリンだ」とか、くだらん話をしていた(かもしれない)。
その時、事件が起こった。

学校からこっそりと借りていたウッドベースが、舞台の上からゆっくりとヘッドを支点にして弧を描くようにビヨーンと回転し始めた。 「あっああ・・ああぁぁ」とか、ひ弱な声がもれた。私は、スローモーションビデオのごとく倒れていく茶色の筐体を見ていた。ちょうど正面を向いた状態になりブリッジが床にガシャッと当たった。
ブリッジの足の部分が折れちゃった。
ウッドベースは横腹を下にして置いておくと安定するのでいつもそうしてる。ネックの部分が舞台の端っこから大部分はみ出していたのだろうけど、なぜ回り出したのかは不明(もしくは思い出せない)。 ニュートンがこれを見ていたら、新しい物理法則を発見していただろう。が、そこにアイザック・ニュートンはいるはずもなく「新万有引力」は発表されないままとなった。
ともかく、得体の知れぬ超物理現象によってウッドベースは大回転して床にころげ落ちた。そして、ブリッジは折れちゃいました。
壊れたのはブリッジだけ。もし、指板が折れていたら、それこそ大変。不幸中の幸いというところか。

さて、いくらチャランポランな若造であっても、借り物を壊れたままにしておくわけにわいかない。というより、練習ができないのは困るし、コンサートで使えない事のほうが重要だったのかもしれないけど。そこで、神戸の元町にある楽器屋さんでブリッジを買い求めた。
でもね、買ってきなのはいいけれど背が高い。おそらく、どんな楽器本体にでも合うように背を高くしてあって、各自加工し、調整して使うようになっているからなのだろう。 早速加工しようとした・・・・堅い。ブリッジは思いのほか堅い木で出来ている。テッペンの丸い部分を削る必要があるのけれどなかなか削れない。
そこで、近くの建具屋さんにお願いすることとなる。近くも近く、我が家から100mほどのところに窓枠や障子をつくる建具屋があった。 壊れたブリッジを見本に、削る位置まで鉛筆で線を書いて職人のおっちゃんに依頼。 「よっしゃ、よっしゃ」となかなか親切。施工料無料。
で、無事に、ウッドベースは修復されたというお話し。持ち主である高校にはナイショだ。ずっとナイショ。


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